紫陽花

 


入園料300円を払って、初めて六義園に入ってみた。なるほど、これは管理費相当かけてるな。


本郷通り側の六義園はビル群の壁に被われていて中の気配が全く感じられなかったのだが、中に入ってみると歩道と植樹の関係が絶妙、また木々は大きく育っていて、ビルの谷間であることを微塵も感じさせない。都心でも空が広かった。平日の昼時、入園料が必要だということもあり、それほど人は多くない。閑散とした園内にはベンチに座っている人が多く、歩いている人もゆっくりゆっくり。どこぞの公園のように大道芸に人が群がったり、ジョギングしたり、歩きながらものを食べたり飲んだりといった風景は皆無である。さすが大名庭園。


この季節は「和アジサイ」が見頃だということで、アジサイ関連の解説展示がなされている。それによると、六義園には14品種ものアジサイがある。それを記すと、


▶山紫陽花(ヤマアジサイ)

額咲き:甘茶/くれない/紅の白雪/七段花/紅額/紅やま/深山八重紫

手まり咲き:紅てまり/白鳥

▶額紫陽花(ガクアジサイ)

額咲き:城ヶ崎/花火

▶紫陽花(狭義・通称、本紫陽花)

手まり咲き:黒軸

▶小紫陽花

両性花のみ:小紫陽花

▶玉紫陽花

額咲き:玉紫陽花


額紫陽花と西洋紫陽花の違いぐらいしか知らなかったが、「山紫陽花は額咲きだが、額紫陽花ではない」などと深遠なことが書いてある。紫陽花の原産地は日本、18世紀ヨーロッパに渡り品種改良されて日本に逆輸入されたものが、この時期どこぞの線路脇でもよく見る西洋紫陽花。肥満化したこいつは好きになれない。


その後、うちのまわりを散歩するときも紫陽花が気になり始める。今日は「玉紫陽花」が球形の蕾をつけているのを見つけた。

 

2018年6月16日土曜日

 
 

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