SDG vol.348
SDG vol.348
久し振りのSDGはBWV76。バッハがトーマスカントールになってはじめてトーマス教会で演奏したカンタータ。(トーマスカントールになって最初に作曲したBWV75はその一週間前に演奏されたが、会場はトーマス教会ではなくニコライ教会だった)BWV75と同様、14曲にも及ぶ大きな構成で、思う存分作曲技法を披露している。当時、初めてバッハの曲を演奏するハメになった合唱団やオーケストラは、初見に近い状態でこの大曲に向い合うことになったとは。同情を禁じ得ない。
今回もブリコラージュ的パート編成により、第1曲は2nd.Ob.その後は1st.Vn.と2nd.Vn.を行ったり来たりすることになり、美味しいところを堪能させていただいた。
もろもろの天は神の栄光をあらわし、
大空はその御手のわざを示す
天空の音楽には数学的バッハのフーガがよく似合う。詩篇19編は、母の揮毫が家に掛けられていて子供の頃から見慣れていた。改めてその意味を味わう機会が与えられ感謝するのみ。
2018年6月10日日曜日