南仏3
南仏3
0520
ペンテコステ。亘くん受洗おめでとう。
コルビュジエのホテルは、1つのユニットを前室を介して半分に分ける鰻の寝床形式。隣室の音が手に取るように分かるのと、前室から入る共用のトイレに換気設備がついていないは、現代の感覚とは相容れない。歩くと床が軋む。オリジナルに泊まってみたいと云う希望を出したばかりにこうなってしまった。囚人部屋、ジェイルホテルだな。
朝0630ぐらいから、1時間ばかり散歩しながらユニテの周囲を歩き写真を撮る。カップマルタンの狭い空間では、アクの強いコルブのデザインは押し付けがましく感じたが、スケールの大きいここでは、外観やパブリックエリアでは、アクの濃度も丁度いい具合に薄まって、バランスの良いデザインになっている。昨夜のレストランで、簡素な朝食。ゆで卵を自分で機械を使って作ることになっていて、Mがつくったのはトロリちょうど美味しい具合にできた。
セナンクの修道院(シトー派・プロヴァンス3姉妹のひとつ)
セナンク修道院からガールの水道橋に向かう途中、ゴルドを出発したあたりから何となく雨がぱらついてきた。その時はすぐに降り止むだろうとタカを括っていたが、水道橋に着いてからは、やみそうもない雨が雷鳴とともに近づいてきて、優雅に世界遺産を見ている場合ではなくなった。ほぼ遭難状態。推定時間雨量100mmを越える猛烈な豪雨が降り出して、挙句に雹が地面を叩いている。こんな雨、日本でも見たこと無い、、、さすが地中海。泳いだようにずぶぬれになって車に逃げ込み、冠水した道路を低速で進んでアルルまで逃げた頃には、また地中海の澄み切った空気が戻ってきた。
0521
南仏最終日
ユニテを出て、海沿いを南に向かいジャン・プルーヴェの標準鉄骨住宅が展示されているという公園に行く。閉まっている。次。
港の近くに広がる繁華街に行き、たこ焼き屋/お好み焼き屋のTakoSanに行く。たこ焼き、チーズたこ焼き、お好み焼きそれぞれ標準レベルで美味しい。フランス人の女性3人でテキパキと店を回している。予約が必要なぐらい客が引っ切りなしにやってくる。一番搾りの缶を飲む。
港の大聖堂、博物館など、外観だけ見ながら散歩。
レンタカーを返却し、歩いて空港ビルに向かう途中で雨が本格的に降り出す。少し濡れたが、ちょうどいいタイミング。
空港でアーティチョークやハムをロゼワインで飲む。ローマからカイロの便では犬を連れている人の隣に座ることになった。砂漠の狼みたいな野犬ではなく、座敷犬。
0522
カイロのヒエロポリス・メリディアンに一泊だけの投宿。深夜3時過ぎにチェックインして、9時に朝食。眠い。ラマダン中でホテルは閑散としている。ホテルのダイニングで働いている人は皆、非ムスリムかもしれない。ホテルマンが隠れてつまみ食いしてるのを目撃。
午前中はダラダラ過ごす。上海で開催中の世界陸上をテレビで視聴。気温は44度。これで一旦エジプトとお別れ。ようやく日本。
2018年5月20日日曜日