エジプト15
エジプト15
0415
今日から始まる大学のイベントで、宿舎は珍しく満室のようだ。いつもの朝食を嫌々食べて、パンの残りを部屋に持って帰ろうとしていたら可愛い笑顔の女性から「日本人ですか?」と日本語で話しかけられる。日本語教師をしているエジプト人の女性。きれいな日本語を話す人だ。
菊地さんが事務所に寄って声をかけて下さる。ご家族は今カイロで観光しているとのこと。
M最後の夜は、あたりめ・鮭トバをつまみながらアーティチョーク、牛スジリゾットトマトソース掛けとチキンのトマト煮。肝心のMは風邪をひいたのかほとんど食べず、水を飲んだりしている。1時過ぎに解散。Mの滞在中は毎日豪勢な夕食が続いた。
0416
朝8時、Mのお見送り。その後、1階の食堂に行くと、スタッフはいつもより笑顔5割増、卵料理のチョイスが出来るようになっている。昨日Mが学長に告げ口したのがだいぶ効いているな。だがフールは塩っぱすぎる。塩っぱすぎると突き返すと、味のしない空豆の水煮みたいなものを持って来た。変化があっただけマシか。
夕食はキャベツの塩揉みを食べながら考える。考えながら昨日の鮭トバとアーティチョークの残りを食べる。ジャガイモ、ハム、チーズを材料にする、うちで家人が作ってくれるピザみたいなものを作ることにした。アンチョビとニンニクで味付け。ちょうど良い具合に仕上がる。その後、昨日の牛スジリゾットトマトソース掛けを食べ、インドネシアのインスタントラーメンにごま油、醤油、ネギ、ゴマ、紅ショウガを入れたハイブリッドラーメンで〆。まだ3週間ある。
0417
GFの食堂に下りると、今日アレキサンドリアに帰る団体がたむろしている。
劇的に朝食が変わっていた。ソーセージと野菜の炒め物、焼き茄子、卵料理(選べる。今日は目玉焼き)、フール(カットレモンを頼んだらすぐ出てきた)、コーヒーを頼むと暖かいミルクとシリアルがついて来た。同じ料理人、同じスタッフでこの違い。ただやる気の問題、というか学長が怖いだけなのだな。
夜はルームサービスを頼んでみる。「ステーキ」と「魚のフライ&カラマリ」史上最高硬度のステーキ。魚のフライは油満載。かつて頼んだ時にはパンがついていたが、今回は無かったので後から頼む。パンは最後まで来ない。
0418
また朝食が元に戻り始めた。
明日からのカイロ出張に備え、RもEJUSTの宿舎に泊まる。二人より少し早めに宿舎に戻り、ご飯を炊き、牛スジ煮込みを使いオマルハイヤームを投入したカレーを作る。美味し。満腹。
0419
今日から2泊3日でカイロ出張。アレキサンドリア駅まで新しい運転手Minaの車、そこから初めての鉄道でカイロ駅へ。ノンストップ2時間半ぐらい。車と比べると楽だし、穀倉地帯の景色も良い。
カイロ駅は鉄骨造。ヨーロッパの終着駅のイメージをコピーしたような駅だが、やたらと豪華に見せようとしているところが痛々しい。アレキサンドリア〜カイロの鉄道は、ロンドンに次いで世界第2位の歴史の古さを誇る。車両も古いディーゼル。
2018年4月15日日曜日