Soli Deo Gloria vol.343
Soli Deo Gloria vol.343
H.Schutz: Litania 《SWV458》
ソプラノ先唱 淡野弓子
チェロ 中尾晶子
オルガン 今村ゆかり
J.S.Bach: "Herr Jesu Christ, wahr'Mensch und Gott"《BWV127》
ソプラノ 山本富美
テノール 依田卓
バス 淡野太郎
H.Schutz: Also hat Gott die Welt geliebt《SWV380》
全員合唱
器楽:ユビキタス・バッハ
トランペット 上倉武
リコーダー 淡野太郎
フルート 市岡正適
オーボエ 中村穂波
ヴァイオリン 岩下恵美/大野幸/西村沙紀子
ヴィオラ 谷口勤
チェロ 中尾晶子
コントラバス 松永秀幸
オルガン 今村ゆかり
合唱:ハインリヒ・シュッツ合唱団・東京 & メンデルスゾーン・コーア 有志
S 黒木美奈子/竹内陽子/巽瑞子/山本富美/大和美信
A 秋山百合子/有江千晶/小西久美子/影山照子/淡野弓子/
戸井恵子/中村光子/松井美奈子/水井治子
T 甲斐高志/依田卓
B 中村誠一/山村道男
指揮 淡野太郎
プログラムにある淡野太郎さんの文章一部を下記に転載させていただく。
・・・先述の通り、このカンタータは以前SDGで取り上げたことがあるのですが、その回(第264回)は当初、2011年3月12日に開催する予定でした。日付からお察しいただけることと存じますが、その前日にあの歴史的な震災が発生したため延期を余儀なくされましたが、関係者各位のご尽力により、わずか1週間後の19日に開催にこぎ着けました。日本中が不安な空気に満ち、数多くの催し物が「自粛」の名のもとに中止に追い込まれていたあの時期、「私たちに出来る最大のことは『祈り』である」、との信念から決行に踏み切ったという、特に記憶に残る回となっております。また、今では毎年数回は演奏するほどのスタンダードナンバーとなったシュッツの《リタニア(連祷)》 SWV458ですが、これを最初にSDGで演奏したのもこの回でした。震災があったから取り上げたのではなく、演奏することが確定していたところで震災発生という何とも不思議な巡り合わせによって、この作品はSDGにおいて特別な意味を持つこととなりました。ちなみに、毎回最後に器楽奏者も加わって《神はそれほどまでに世を愛された》SWV380を歌うようになったのは、この回の1回前の第263回からでした。私どもにとって様々な思いが渦巻かずにはいられないこれらの作品、今日もしかと噛みしめつつ、大切に歌っていく所存です。
打上では淡野弓子さんの傘寿を祝う。「客が少なかったから、集中していい演奏が出来た」たしかに『祈り』は人に見てもらうものではない。
だから、あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。(マタイ6:6)
2018年2月17日土曜日