日韓音楽交流

 


日韓音楽交流 伝統とその未来形@紀尾井小ホール


新日鐵住金とPOSCOが東京とソウルで2008年から続けている音楽交流メセナ。12回目の今回は韓国の宮中音楽・伝統歌曲・民族音楽、日韓の伝統楽器の共演、そして伝統舞踊。


琴に似た楽器を指で爪弾いたり弓で弾いたりしている人がバンマスのようだ。音楽を組立てている。笙と津軽三味線も朝鮮半島の楽器アンサンブルに違和感無く溶け込んでいる。笙は雅楽と共に中国・朝鮮から伝わり、三味線は中国から琉球を通じて伝わったとされる。政治的に区画された国境を軽々と越境して楽器や音楽は広がっていった。


日本は伝播のどん尻にあって、特に江戸時代、独特の醗酵醸成を遂げていくことになった。その後鎖国を解いて異文化が流入し、音楽もまた混ざり合う時代になり150年。音楽に限らず、あらゆることがさらに混ざり合い、新しい価値が生まれることになるといいのだが、偏狭な国粋主義/排外主義が、またくすぶり始めている。

 

2017年9月15日金曜日

 
 

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