トンボ 露風 弁財天
トンボ 露風 弁財天
井の頭池にかかる橋の上でトンボが群舞している。トンボは秋の虫だと思い込んでいたが、そうでもないようだ。しばらく前、初夏にはシオカラトンボ的な青い奴がヒラヒラ舞っていた。今見えるのは赤い奴ら。ナツアカネ、か、アキアカネだろうか。誰か教えて下さい。
三木露風の童謡「赤とんぼ」(1921)は、どの種のトンボを想定しているのだろう?三木露風は三鷹市牟礼に墓があるから、この辺りのトンボを見ていたのかも知れない、と牟礼に住んでいた時には勝手に思っていたが、改めて調べてみるとこの時期に彼は北海道にいたようだ。詞のトンボは三鷹のトンボではなかったのかもしれない。露風は、1922年にトラピスト修道院でカトリックの洗礼を受けクリスチャンになった。
露風の墓があるのは「大盛寺別院」と称する墓地である。大盛寺は井の頭公園に隣接する寺で、池の中にある井の頭弁財天の別当寺。神仏習合、日本的ハイブリッドの一典型とも見えるこの寺+神社が持つ墓地に、クリスチャンの露風が埋骨されている。
(写真は井の頭弁財天に鎮座する宇賀神。とぐろを巻く蛇に人間の頭部を持つ合一神。)
2017年8月14日月曜日