ヒロヘリアオイラガ
ヒロヘリアオイラガ
秋の実りの準備は既に始まっている。玄関を出るとすぐ目の前ある柿の木。この柿は甘いのか?渋いのか?マンションの皆で収穫してるのだろうか?鳥が先に食べてしまうのだろうか?想像を巡らしながら小さかった青い実が日に日に大きくなっているのを見るのが楽しみだった。
ある日、近づいて木を見上げると、葉っぱの先端がガザガサ動いている。ギャッ!大量の毛虫が群れになって凄い勢いで柿の葉を食べ進んでいるではないか。よく見ると複数の集団が、柿の木の至る所に発生している。実と葉の葉脈だけは残して食い尽くされている。
数日後、マンションの管理者から「柿の木の剪定作業のお知らせ」が届いた。「さてこのたび、エントランス入口付近の柿の木に毛虫が発生し、大量の糞の落下等もあり不衛生ですので、枝の剪定・駆除作業を以下のように実施します。・・・」
朝、造園会社の人が数人でやってきて、管理人のおじさんと一緒にしばらく木を見上げながら、なにやら相談している。一人が木に登って、剪定作業が始まった。数時間の作業が終わってみたら、柿の木は丸裸。せっかく実った柿の実も一緒に剪定されて全滅である。悲しい。
毛虫が何だったのか「柿、毛虫」を検索してみた。こいつだ。ヒロヘリアオイラガ(広縁青毒棘蛾)wikiによると「幼虫にある棘には毒があり、触れると強い痛みを伴う皮膚炎を起こす。刺されると皮膚炎になるおそれがあるので、飼育や駆除の際には注意が必要。刺されたら、毒棘をガムテープなどで抜いて抗ヒスタミン剤で消毒、ひどい場合は皮膚科などでの診療が必要となる。」
凶暴な奴だった。木に登って剪定してた人は大丈夫だったろうか?
2017年8月12日土曜日