Reinholt Friedrich
Reinholt Friedrich
ラインホルト・フリードリッヒ(トランペット)
竹沢絵里子(ピアノ)
アンドレア・レッチェル(フルート)
ドップラー:リギの思い出 op.34
オネゲル:牝山羊の踊り
エネスコ:伝説
ドビュッシー:月の光
フォーレ:幻想曲 op.79
ガーシュウィン:ラプソディー・イン・ブルー
ARK NOVAでルツェルンフェスティバルの音楽家達が開いてくれたミニコンサート。今回登場するReinholt Friedrichはトランペットの大御所らしい。行ってみた。天気に恵まれてしまい、ARK NOVA内部は温室状態。満席500人の人いきれと相俟ってリアルな熱気、汗まみれ。
トランペットってこういう楽器だったのか。語るようなppから、朗々と謳い揚げるffまで自由自在。超絶技巧の早いパッセージも音の輪郭が崩れない。最後のラプソディー・イン・ブルー(トランペットソロ+ピアノ伴奏版)に至っては開いた口が塞がらない。暑さも忘れる演奏だった。
帰宅後 youtubeで Reinholt Friedrich を調べてみると、Abbadoの指揮するブランデンブルグ協奏曲(全曲)ってのがあった。メンバーが面白い。Giuliano Carmignola(Vn.) / Michala Petri (recorder) / Mario Brunello(Vc.) / Jacques Zoon(Fl.) / Ottavio Dantone(Cemb.) / Reinholt Friedrich(Tp.) 他の面々。今日のバッハ演奏にとって、モダンとかピリオドとか、杓子定規な時代区分が無意味だといわんばかりの編成。メンバーの中心でアバドが微笑みながら舞っている。そして2番のReinholt Friedrich。トランペットが、比較的音の小さなリコーダーやヴァイオリンを邪魔せず、軽やかにコミュニケーションしている。見事。Reinholt Friedrich、お腹まわりも凄いけど、お仲間も凄いんですね。
2017年10月1日日曜日