Seoul 3
Seoul 3
20170101 KBSの朝の番組では独島(竹島)を含む韓国名勝を紹介する番組が流れている。正月の料理=トックのための煮干し/昆布/牛肉出汁の香りが立ち上ってくる。天気は晴れ、氷点下2℃、穏やかな元旦が明けた。とはいえ、韓国は中国同様、今も旧暦で動いている。今年はたまたま1月1日が日曜に重なり、休日気分が醸し出されているだけだ。
教会の礼拝に出かける。ちなみに、教会暦はアドヴェントから始まっているので、年始から既に一ヶ月以上が過ぎている。
現在の韓国はキリスト教徒が人口の3割を占め(プロテスタント/カトリック=2/1)町の至る所に教会がある。今日出席した教会は7~800人程の収容力を持つ会堂で、日曜には入れ替わりで4回の礼拝を守り、牧師4人が牧会する、規模の大きなプロテスタントの教会である。それでもソウルではそれほど大きいわけではないらしい。礼拝前は韓国の教会に良くあるように、ギター、ベース、ドラムス、キーボード、それにマイクを持った歌手たち6~7名が奏でる現代風編曲による讃美歌らしきの大音声。ここでも天井から吊られた大型スピーカーが大活躍。隣同士の会話が出来ない程の音量である。何回経験してもなかなか慣れないものだ。続いて、聖歌隊の合唱。6~70名の合唱団にVn、Vc、Fl、Pf、Orgの伴奏。ソプラノのビブラートが尾を引いて響き渡る。ヒィ〜。あ、礼拝が始まった。(中略)
牧師の説教はヨハネの手紙 Ⅰ 1:1-4。(中略)
聖歌隊の中に知った顔を見つけた。建築家・承孝相(スン・ヒョサン)氏。長老として配餐奉仕をされている。配餐は承氏を含む長老職20名が出て全会衆に配る方式。パンは甘めの食パン角切り、ぶどう酒は(たぶん水で薄めた)ポートワインだった。ぶどう酒のグラスはプラスチック製。おそらく使い捨て。これだけ出席者が多いと、ガラス製の器を回収して洗浄するのは大仕事になるからだろう。ここの会堂建築は、もしかすると承さんが関わっているのかも知れない。採光方法、材料の扱い、外壁のディテール。設計のみならず、現場監理も含め、丁寧な仕事をしていることが感じられる。礼拝後、承さんに挨拶してその辺のことも訊こうと思ったが、彼は人混みに紛れて会衆とは別の事務室入口の方に消えていき、再会は叶わなかった。また今度。
昼は適当に果物を食べて、夜の内蔵料理爆食に備える。韓国のコプチャンは異次元の美味さだ。暴食は「七つの大罪」の一つだった筈、嗚呼また大罪を犯している。その後ろめたさが隠し味になり、さらに美味さを増してくれるから困る。罪に罪を重ね、冷麺でシメ。
2017年1月1日日曜日