広島 1-2

 


資料館の内部は予想通りの混雑。半数は外国からの見学者のようだった。核は日本だけの問題じゃぁないが、核の事故をまるでコントロール出来ちょらん日本人がピカドンの惨状を知らずしてどうするんじゃ。忘れっぽいのも大概にせぇ。足元見んで浮っついたグローバリゼーションもヘッタクレも無い筈じゃ。わしはここに来たけぇ、これからはエラそうに「これを見ずしてどうするんじゃ」ゆぅて凄み続けるど。


展示を見終わると北側に公園を臨む廊下が帰り道の動線になっている。その中央に立ち北を見ると軸線の先に原爆ドーム。よしよし、だがなんなんだあの左側にある黒いビルは?原爆ドームの背後、原爆ドームとオーバーラップして軸線を邪魔しているやつがいる。広島商工会議所ビルだという。(設計:日建設計、施工:フジタ、竣工1965年)そんなものがあったとは。原爆ドームは元々広島商工会議所が持ち主の施設=産業奨励館だったので、連中いまだに自分のものだと思っているのかな。何とかならなかったのかね、この黒いビル。50年以上経ってるから、もうそろそろ壊してもいいんじゃないか。


ユネスコのHP 調べたらやはりこうなってた。

http://www.unesco.or.jp/hiroshima/kankoku.htm


さらに調べるとこのビル、竣工時はBCS賞(1967年、第8回)をもらってる。景観を著しく損なう、のに、である。日本の建設業界、その程度の馴れ合いなのである。海外から勧告受けないと気づかないのである。当時の審査委員の中には安東勝男(早稲田大学教授)がいらっしゃる。あ〜あ。


そして、こうなってる。(wikiから引用)


2008年8月、旧市民球場跡地再開発計画が発表され、広島平和記念公園・原爆ドーム・広島市中央公園(旧市民球場)の利便性の抜本的な見直しが提案された。その中で原爆ドームが世界遺産に登録されて以降その周辺の景観性が重視されだしたことから、本所の移転が検討されるようになった。2013年春に移転・新築する方向で進めていたが、2011年5月27日広島市が旧市民球場跡地の利用計画の見直しを表明したため計画も延期すると発表した。


移築計画は業界内の馴れ合いで方針を決めず、揉めるだけ揉めて、軸線や都市景観への意識が高まることを願いたい。


昼食はお好み焼き。広島では「広島風」とは云わない。お好み焼きには勝手にそばが入っている。広島出身の人に「広島風お好み焼きつくって〜」と頼んでも、ほとんどの人が出来ないだろう。広島ではお好み焼きは店の人につくってもらう以外はない。寿司と同じで、熟練の匠の技がなければとても自分でつくれるものではない。

 

2016年5月2日月曜日

 
 

▶

◀