広島 1-1
広島 1-1
広島旅行。
広島は両親の出身地で、ボクも子供の頃5年間は県東部の三原市に住んでいた。今でも本籍は父親の出身地・呉市である。両親ともに召された今、もう一度広島に行きたくなった。子供の頃の記憶はほとんど無いが、自分が広島出身であることを背負ってきて、それを誇らしくも思っている。カープ、そして原爆。建築に興味を持ったのは広島にゆかりのある丹下健三の影響である。
広島空港といっても、三原市にある。リムジンバスで山中の高速を45分程走り広島市内に到着。タクシーに乗り換えると、運転手の広島弁が炸裂して懐かしい。広島市内は明日からのフラワーフェスティバル(以下FF)の準備で活気があるように見える。FFはカープ初優勝を契機に始まったお祭りらしい。明日、祭り初日の混乱に巻き込まれないよう、今日中に平和公園周辺を回って、明日は宮島に行くことにした。
子供の頃に見ていたのか、見ていなかったのかも定かでない丹下健三・平和記念公園。期待に大盛り上がりでイサム・ノグチが欄干デザインした橋を渡ったのだが、FFの仮設ステージやら花の飾り付けやらで、なにやら賑やかなことになっている。それだけならまだしも、あの平和記念資料館のピロティーが、腰巻きみたいな仮囲いに巻き付かれちょる。なんたるこっちゃ。公園のゲートとしてのこのピロチーの意味、わからんよーになってしもうちょる。軸線ちゅうもんが見えのーなっちょるけん。と菅原文太風に息巻いてみても腰巻きは強し。脱いでくれそうもない。訊くと遺跡の発掘調査をしているとのこと。重要文化財に指定されたこの建築を免震化するに先立っての調査だという。ここは被爆前に民家や商店が建ち並んでいた一角。街並の一部が見つかる可能性が高い、とのこと。
あーあーそーですか、わかりましたよ。軸線は建物の中から確認しますよ。
2016年5月2日月曜日