バッハ・オバマ・広島

 


オバマが広島で演説をしている同時刻のこと。


プロデュースなる肩書きを拝命してしまった「ときの忘れもの・拾遺 ギャラリーコンサート」2回目は「J.S.バッハへ〜チェロとギターによるソロとデュオ」出演 富田牧子(Vc.)、塩谷牧子(Gt.)バッハで現代曲を挟む1時間のコンサート。


バッハの無伴奏で現代曲を挟むコンサートの構成は、以前から富田さんが実験的に試行していたもので、今回挟み込まれるのは、シルヴェストロフ、ヴィラ=ロボス、プーランク、ピアソラ、コダーイ、ブロッホ。彼らの共通点は20世紀以降活躍したことだが、国も作風も異なる作曲家達がバッハに挟まれ、思索する演奏家二人によって料理されると、極上のサンドイッチになった。こういうのを、マリアージュというのだろう。


コンサートの帰り道、オバマの演説をネットで探す。オバマが広島の平和記念公園で17分にも及ぶ演説をしている。演説後に被爆者代表の坪井直、森重明両氏と挨拶を交わす。感銘を受けた。先日の広島旅行の意味が新しく立ち現れた気がする。


アメリカの次期大統領は、人類に希望をもたらしてくれるだろうか。

 

2016年5月28日土曜日

 
 

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