Cairo 4

 


最終日。打合せは予定通り進んで早めに引き上げることが出来た。木曜夕方の渋滞に巻き込まれると寿命が縮まるので、良かった良かった。今日はこれからタイ料理を食べることにする。明日金曜日に、やっと帰れる。


金曜が休日のエジプトでは、木曜=週末の夜に常軌を逸した激しい渋滞になる。寿命が縮む程の渋滞を回避したいので、今回の帰国便は金曜発にした。渋滞の時は2時間以上かかる空港までの道が、金曜の今日は30分程で快適な移動だった。だがエジプトは一筋縄ではいかない。空港に着いてからの人的カオスが尋常じゃない。無辜の善人が極悪人どもの巣窟に投げ込まれる感覚だ。結局パスポートコントロールを通過するのに空港に着いてから1時間半以上かかった。おまけにセキュリティーチェックは訓練されていないだらしのない奴らがダラダラダラダラやっているので果てしなく時間がかかる。結局出発が1時間以上遅れることになった。乗り継ぎ時間がたっぷりあるフライトだったからいいようなものの、経由地で乗り遅れたらまた24時間無駄になるところだ。ほんとに勘弁してほしい。


カイロ空港はターミナルが2つあり、一つは比較的新しく普通の空港のように見えるが、もう一方、今回使う羽目になったターミナルは悲惨を絵に書いたような混沌である。乗り継ぎ時間に余裕のあるカタール航空やエティハドに乗ろうとすると古い方でカオスに巻き込まれることになる。かといってまともな方のターミナルから飛ぶトルコ航空便は経由地での乗換時間にほとんど余裕が無く、イスタンブールで乗り遅れる可能性が極めて高い。どうしろというのだ。


サンドラ・ブロックとメリッサ・マッカーシーが汚い言で怒鳴り散らす話、赤いマスクのミュータントが二刀流で刀を振り回す話、ハリポタだった男がフランケンシュタインをつくる話。その最後の10分が着陸に阻まれて最後まで見れなかった。ま、どうでもいい映画だけど少し悔しい。


吉祥寺でタクシーを拾うと、運転手は笑顔の可愛い女子、エジプトとの落差に眩暈がする。

 

2016年5月14日土曜日

 
 

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