紀尾井にて

 


紀尾井でオーケストラの新しいマーク打合せ。ワセオケの先輩、紀尾井ホールのYさんは、学生時代にボクがデザインしたワセオケのロゴマークが、今も現役で使われていることを評価してくださっていて、紀尾井シンフォニエッタの新しいロゴマークもデザインするように云われていた。もちろん平面デザインのプロではないのでうっかり引き受けるわけにもいかない。オリンピックのグダグダエンブレム問題はまだ引きずっているし。


だがYさんもしぶとい。仕上はプロのデザイナーにお任せして、ロゴのコンセプトを提案するってのはどうかな、とがぶり寄ってくる。寄り切られ、プロのデザイナー・Hさんを交え最初の打合せをすることになった。


こんなふうに考えてみた。


紀尾井シンフォニエッタが新しいロゴマークを考えることにしたのは、今まで演奏会毎に客演の指揮者を呼び、演奏者も他のオケからの寄せ集めだったオケが、これから新しい常任指揮者を招いて継続的な活動を始めるということらしい。これはオケの求心性が高まり、演奏の質の向上が期待出来ると同時に、一つのオケとして活動領域を拡げる契機にもなるだろう。求心と拡張、同心円的なモチーフでその二つを動的に結晶化させるとどうなるか。


あとはお楽しみ。


紀尾井ホールでは週末のコンサートのリハーサルが行われていた。舞台ではピノックが歩き回りながら「回転寿しみたいに、、停まらないで動き続けて」などと面白い指示を出している。オフィスの隣でオケが練習している。なんとも贅沢な職場だ。

 

2016年4月19日火曜日

 
 

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