BWV36

 


アドヴェント第一主日礼拝直後の「Soli Deo Gloria 〜賛美と祈りの集い〜」はバッハのカンタータ36番。


本郷教会のSDGは、登録している演奏者が曲の編成や仕事の都合などを調整して集うシステムで、本番の一週間位前にパート譜が配布され、すぐさま本番を迎える短期決戦型の試み。バッハ本人も、日曜の礼拝ごとに毎週新しいカンタータを作曲するという超人的な作業を数年続けていた。このSDGはそのスピード感を追体験できる貴重な場である。


最近は、不意の出張が重なることもあり参加が叶わないことが多かったが、11/27はおそらく出張には絡まないことが予測され、参加表明をしていたのだった。ところが、他のVn.メンバーの都合がなかなかつかないらしい。蓋を開けてみればVn.で参加可能なのはボク一人。どうやらBWV36はVn.のソロがある曲のようだ。ガビョーン。しかも、本番の日は何とか出張予定を避けられたが、本番の数日前に帰国するというスケジュールになってしまった。出張中は音源とスコアをノートパソコンに入れてエアーヴァイオリン、イメージトレーニングで過ごすしかない。だがさらに2nd.ヴァイオリンが空席。ワセオケOBの集いで知り合った若きヴァイオリニスト・安田真理奈さんに、恐れ多くもお声掛けさせていただき漸くオーケストラが整った。主の山に備えあり。


礼拝直後、練習無しでいきなり本番である。


下記は第7曲、Vn.ソロオブリガート付ソプラノアリアの歌詞。ソプラノは淡野弓子さん。


Auch mit gedämpften, schwachen Stimmen

Wird Gottes Majestät verehrt.

Denn schallet nur der Geist darbei,

So ist ihm solches ein Geschrei,

Das er im Himmel selber hört.


くすんだ声、か弱い声によっても、

神の威光は崇められよう。

霊が傍らで鳴り響いてさえいれば、

神にとってそれは叫びとなり、

天にあって神ご自身がお聞きくださるのだ。


今日から教会暦の新しい一年が始まった。クリスマスまであと4週間。

 

2016年11月27日日曜日

 
 

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