昼前あたりからなんだか痒いのだ。首や腕のところどころが。鏡を見たら何と言うことでしょう、くっきり赤く丸い点々が星座のように並んでいる。蚊ではない。じゃ、一体何なんだ？ダニー？シラミー？キーッ！！！

フロントに行くと女主人は不在。金曜日は彼女も休日なのかもしれない。マネージャーに赤いポチポチをご披露すると、慌てふためいて即座に布団を替え、マットをひっくり返し、塗薬を買ってきてくれた。これが今までの「F」だと対応に1年位かかるだろうことを思うと、ますます「L」の評価は上がるのだった。

問題は翌日だ。目覚めるとまた新しい赤ポチが右腕に発生している。なんでやねん。女主人に右腕に新しく生まれたやつをご披露すると、昨日のマネージャーにも増して慌てふためいている。こちらが申し訳無くなる位。小さいホテルで満室に近い状態の筈だけど、部屋を替えてくれることになった。日本では処方箋無しでは入手出来ないステロイドをすぐに手配してくれて、新しく大きな部屋で残りの滞在を過ごすことに。痒いけどホテルの評価鰻上り、という複雑な状況である。

デモは、警察と軍隊がタハリール広場を固め周囲の道路も封鎖した為、不発に終わったようだ。その後は新たな赤ポチも無し。