マッケンチーズ

 


なんだかお腹の調子が悪い。マカロニチーズと称する珍妙なものを食べてしまったのだった。通の皆様は、マにアクセントをつけて Mac'n Cheese!


紙箱を開けると細くしかし肉厚のストローに似た筒状のものが2センチ程の長さに切り刻まれている。よく見ると小さいマカロニと言えなくもない。それを茹でて、同梱されている蛍光オレンジ色、バスクリン状の粉末を掛けてバター(正統派はマーガリン?)と一緒に和える。完成。一見、融かしたチーズでマカロニを和えた食品と見紛うほどの出来である。


アメリカ生活の長かった連中が、「当時を懐古するために『マカロニチーズ』の不味さをもう一度味わう会」的なものを開催しているところに出くわしてしまい、事故のようなものだと思って諦めて食べたのが間違いだった。消化器の中であれとこれが化学反応の末、樹脂化したに違いない。よく考えたら何だかバリウムの食感に似ていなくもない。いや、これはきっと添加物で味と色をつけたバリウムだ。レントゲン撮ったら胃の形がはっきり分かるのだ。この際しっかり健康診断した方がいいかも知れない。そうだこのまま病院に駆け込めば、レントゲンも撮れるし下剤も処方してくれるだろう。一刻も早く手を打たないと内蔵がプラスチックでコーティングされてしまう。ああ、人体模型になってしまう、、、と思いつつもパクパクやってしまった。「出されたご飯は残さず食べなさい」と子供の頃からしつけられ、マッケンチーズ完食=完敗である。


こんな国と戦争してはいけなかった。かつては我が国にもペヤングという最終兵器があったのだがなあ。

 

2015年2月28日土曜日

 
 

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