YOKOO
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去年の記念講演会(スティーブン・ホール)からもう1年も経つのだな。今年の高松宮殿下記念世界文化賞・絵画部門は横尾忠則さんが受賞、記念アーティストトーク(横尾忠則 × 浅田彰)を聴きに行く機会を得た。
画家宣言に至った経緯、三島由紀夫の思い出、死の世界について、最新刊『言葉を離れる』のこと、神戸と豊島に出来た新しい美術館のことなど、最近耳の具合が思わしくないという横尾さんがゆっくり話すのを受けて、浅田さんがいつものような立板に水状態の解説を撃ちまくる。漫才のような掛け合いを楽しんだ。
耳の具合つながりで、以下のようなエピソードも披露してくれた。
6年程前のある日、ある作曲家が横尾さんを訪ねてきて「『耳の肖像』を描いてくれ」と頼まれ、赤い耳を描いた。難聴だと云っていたが、話は良く通じた。数年後、その作曲家をテレビで見た。「あ、あいつだ。」そいつの名はサムラゴーチ。
YOKOOの『赤い耳の肖像』見てみたい。
2015年10月23日金曜日