宮脇愛子展
宮脇愛子展
愛子さんが亡くなって1年経ち、奈義町現代美術館・Nagi MOCAでは今日から「没後1周年遺作展」が開催される。(2015/10/10-11/8)
朝日夕刊の文化欄に掲載された「磯崎の美術館建築」紹介記事の中で詳しくNagi MOCAが紹介されていたと思ったら、宮脇アトリエを引継いだ松田さんや、館長の岸本さんから立続けに有難い電話が入った。
「いつ来るの?」
Nagi MOCAの工事現場に通っていたのは、もう20年以上も前のことになる。荒川修作、マドリン・ギンズ、岡崎和郎、宮脇愛子、そして磯崎新。なんとも癖のある巨匠達がぶつかり合うプロジェクトのカオスにペーペーが投げ込まれ右往左往していた時、実は親身になって優しい言葉を掛けてくださったのが愛子さんだった。構えず何でも言ってくれる、母のような人だった。彼女に怯えていた周囲の人たちは信じてくれないだろうが。
会期が1ヶ月しかない。ちらしを見ると「宮脇愛子—作家への道—奈義への巡礼の道」とある。「巡礼」ね。「日本で一番遠い現場」だったから今でも時間がかかるだろうけど、物理的に時間がかかることが巡礼の重要な要素でもあるのだろう。
2015年10月10日土曜日