ジルベスター
ジルベスター
ザッピングしながらTVを見るともなく見ているとジルベスターコンサートと銘打った年越生放送。オーケストラがフィンランディアを演奏していて暫し聴き入る。5年前、伯父の火葬時に歌った賛美歌『やすかれわがこころよ』だ。あの時は火葬場の隣の炉でもほぼ同時に火葬を始めていて、こちらのフィンランディアにお経のお鈴が絶妙の合いの手を入れてくれ、歌うのに苦労したことなどを鮮やかに思い出した。
そう言えばジルベスターって何だろう?スタローン?年越の度に聞くが何のことだか知らずに使っていた。調べてみた。
Silvester1世(?〜335)ローマ司教。聖人。キリスト教を公認したローマ帝国のコンスタンティヌス1世治下の司教として知られる。(中略)記念日が12月31日であるので、年末の夜が「シルヴェステルの夜」と呼ばれる。(岩波キリスト教辞典)
ニカイア公会議(325年)当時の教皇名だった。会議にどれだけ関わっていたのかは不明。彼が亡くなったのが335年の12月31日だったということらしい。日本人でニカイア公会議を知ってるのは1%もいないのではないか。日本では寺田 寅彦(1878年11月28日〜1935年12月31日)も大晦日に亡くなっているので「トラヒコンサート」とか言えばいいのだけれど、一旦呼び方が定着するとひっくり返すのは難しいかな。もはや寺田寅彦の名を知ってる人も数少ないかも知れない。
wikiによれば寺田寅彦の博士論文は「尺八の音響学的研究」だった。「トラヒコンサート」日本の年越コンサートのタイトルとして、申し分無い名前だと思うのだが。
あけましておめでとうございます。
2015年1月1日木曜日