女王と女神

 


メトロポリタン美術館 (Met) 古代エジプト展


「女王と女神」と云う切り口が分かり易く親しみ易い。ハトシェプスト女王葬祭殿発掘時の記録動画が興味深い。トゥトゥアンクアメンの王墓発掘を記録した写真家のハリー・バートンが動いている姿にも引きつけられる。


ボクは1987年に早稲田大学古代エジプト建築調査隊の一員として遺跡の調査に参加させてもらった。砂と汗にまみれた調査場所、ルクソール西岸のマルカタは、Metが1910-20年にかけて既に一度調査をした場所だった。


http://www.metmuseum.org/met-around-the-world/?search=&page=10153&


ボクらの調査対象だったまさにその場所に3300年以上も埋もれていたはずの物は、ボクらが辿り着いた時には既にMetによって発掘されていて、今、地球の裏側東京で目の前に展示されている。


離ればなれになり、長く遠い旅の末に漸く出会えたベアトリーチェを見る思いがする。

 

2014年8月24日日曜日

 
 

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