國立故宮博物院

 


なんだかんだあったようだが、結局『台北・國立故宮博物院展』は開催された。表参道の駅に貼出されていた大きな黄色いポスターには、当初『國立』の文字が無かったが、よく見ると『國立』部分だけのシールを上から貼って表向きの体裁を整えている。『國』が旧字体になってるところも果てしなく怪しい。


そもそも故宮の文物が戦火を避けて移動し始めたのは、満州事変とともに日本軍が北京に迫ったことによる。北京〜上海〜南京〜(3カ所に分散)〜重慶〜南京〜台湾。1933年から15年にも及ぶ疎開を経て、漸く台湾に辿り着いたのは1948年のこと。


それから66年後、門外不出と言われた文物の数々が満州事変を起こした日本に運ばれた。疎開ではなく展示のため。展覧会名に『國立』の2文字を入れることは、当初から展覧会開催の条件になっていたという。


ニュース等によると「最大4時間待ち」だそうだ。4時間は東京〜台北の飛行時間より長い。

 

2014年6月24日火曜日

 
 

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