前川國男

 


久し振りに小金井公園の江戸東京たてもの園へ。今回も前川國男邸がお目当て。表札が新しくなっていた。


庭との関係を維持したままたてもの園へ引っ越し、その庭の効果が十分に活かされている。建物は単体ではなく環境の中にあるものだと主張しているようだ。春の晴天に恵まれ、実に気持ちがいい。階段を昇って製図室として使われていた2階に行ってみたいのだが、人目が気になり諦める。


家に帰り、以前入手した『復元工事報告書』を見てみると、厨房の配膳窓周りが施工時に変更されているようだ。設計図では配膳窓は無く扉だけだったのだが、施工時に扉の位置を階段下までずらし厨房側に配膳窓を追加している。階段下に移動した扉は元設計の高さでは上部が階段と干渉することになるので、上部を丸くしてアーチドアに変更している。配膳窓の脇にある食卓の平面形はよく見ると軟らかい台形のような形で、配膳窓への動線を滑らかにしている。


巧い。勉強になりました。

 

2014年5月5日月曜日

 
 

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