レント
レント
レント=受難節=四旬節である。
キリスト教の暦ではイースター前日までの46日間から日曜日を除いた40日間のことをこのように呼ぶ。四旬とは40のこと。数字フェチのキリスト教では40という数字が特別な意味を持つことが多く、例えば、
・ノアの大洪水の時の雨が降り続いた日数
・モーセがシナイ山に籠った日数
・モーセに率いられエジプトを脱出したイスラエルの民が荒れ野を彷徨った年数
・イエスが荒野で断食し悪魔の試練を受けた日数
などが40。
イースター前のこの時期を40日とした記録が最初に出てくるのは325年のニカイヤ公会議だそうだ。それ以降約1700年に渡り、この期間はイエスの十字架上の死を思い、慎み深い生活をするのが常識とされている。モノの本によると「近年では教会での挙式を希望する非キリスト教信者の日本人が増えているが、レント中は遠慮するのが常識といえるだろう」とある。
まことにその通りでございます。ボク自身の結婚がレントの真っ最中だったので、何かを言える立場ではない。
(ムシカ・ポエティカ発足30周年記念演奏会『マタイ受難曲』4月2日渋谷区文化総合センター大和田さくらホール カリグラフィー:蘆野ゆり子)
2014年3月24日月曜日