蕎麦

 


初めての蕎麦打ち。「先生」の流れるようなデモンストレーションを目撃すると、何だか自分でも簡単に出来るような気がする。


粉は、つなぎに小麦粉を2割使った2・8蕎麦。初心者なので少量の250グラムから。乾いた蕎麦粉の中に手を入れると気持ちいい。キューッと片栗粉のような感覚でまとわりついてくる。水の量が多すぎるとぶち壊しになると脅されていたので、オソルオソル、チビチビ加水しながら、粉の中でくるくる右手を回していると、さらさらしていた粉が次第にダマになってくる。濡れた手にこびりついた粉を落としながら更にくるくる、くるくる、恐る恐る加水しながら、くるくる、くるくる、あ~腰に来る、くるくる、あ~腰にくる、もうちょっと加水しちゃおうかな、チビチビ、くるくる、くるくる、あ~腰が~、くるくる腰が~、あ”~腰が~、、、


「先生」に見てもらうと「固すぎる」とのこと。腰のことかな。でももう全体まとまっちゃって水足す訳にもいかないんですけど。先生遠くを見つめる眼差しになって「こりゃダメかもしれない」


周りを見ると一緒にくるくるやっていた数人は、既に延べ棒を使ったり包丁を手にしたり、完成形に近づいている。ボクの手元にある塊は、表面の水分が明らかに不足していて、よく見ると干上がった湖底のようだ。見つめていてもしょうがないので延べ棒で延ばし始めたのだが、直径20センチぐらいの大きさになった時点でエッジ部分が割れ始め、表面はワニ皮かサハラ砂漠かという異常乾燥警報発令である。


蕎麦は諦めた。


だが、腹は減るばかり。皿ぐらいの大きさで粉を使った食べ物と言えば、、、ピザである。「先生」に隠れて、トマトソース、ベーコン、チーズ、玉葱、ピーマンなどを載せて、フライパンで焼いてみた。


内緒だけど、蕎麦ピザ結構いける。

 

2013年8月20日火曜日

 
 

▶

▶

◀