北京基督教会崇文門堂

 


という名のメソジスト教会の日曜礼拝に出席。


前回は北京の日曜日に王府井の天主堂(カトリック教会)に行ってみたら、朝の礼拝開始時間はなんと7時半。10時に着いた時に会堂は既にもぬけの殻だった。今回の教会をネットで調べてみると1日4回礼拝があるようだ。2回目、8時半の開始時間を目標に地下鉄を乗り継ぎ出かける。


着いてみると既に礼拝堂は満席、揃いのポロシャツを着たスタッフに地下礼拝堂へと誘導される。地下にも既に300人ぐらい着席している。男女比は2:8ぐらいで圧倒的に女性が多い。そこかしこに壁掛けのモニターが用意され、スピーカーを通して階上でやっている礼拝を同時中継する。賛美歌の歌詞や聖書の言葉もこのモニターに映し出されるので手ぶらで来たとしても困ることは無い。勿論全て北京語で何を言っているのかさっぱり分からないが、「アーメン(阿们)」と聖書のインデックスは世界共通である。「テーブルの下の子犬」のことを話しているに違いないと、分かったような顔をしてモニターを注視する。


聖餐式もあった。紙のように薄い小麦粉の煎餅とアルコール無しのぶどう汁。会場前部で配餐し、信徒が行列してそこに向かい、また席に戻る。席に戻らないでそのまま帰ってしまう人も多数見受けられたが、これはその直後の雑踏を避けてのものだろう。


文革時代に絶滅の危機に瀕した中国のキリスト教は、力を取り戻しつつあるという。今日の教会は1回の礼拝でおそらく1000人前後の信徒が出席し、それが1日4回である。2回目の礼拝が終わり、ンチャ・ンチャと後打でテンポの速いピアノに追い立てられて教会から出ようとすると、第3回目の礼拝に出席しようとする人が教会の中庭はおろか、道路まで溢れ返っていて、控えめに言っても駅のラッシュアワーのようだった。

 

2013年6月4日火曜日

 
 

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