国立近現代建築資料館

 


近現代建築の図面資料収集を通し、文化としての建築を残す作業を行う場として設立された「国立近現代建築資料館」が開館記念特別展示中。題して『建築資料にみる東京オリンピック〜1964年国立代々木競技場から2020年新国立競技場へ〜』


行ってみた。


資料館は、国の湯島地方合同庁舎の一部を改修。コンドル設計の旧岩崎邸(1896年)の隣地。名誉館長・安藤忠雄、運営委員会座長・鈴木博之。


展示は一室空間を使い、3部に分けて構成。

第1部 1964国立代々木競技場

第2部 意匠と技術—丹下健三・坪井善勝・井上    宇市、競技場建設を担った3人の技師

第3部 2020新国立競技場


第1部、第2部で展示されているのは、代々木競技場の手書き図面原図や製本された青焼図、また関連の模型や写真など。工事の記録映画、関係者へのインタビュー動画も流れている。

第3部では2020年のオリンピック招致の一環として行われた新・国立競技場コンペの、最優秀案を含む11案のプレゼンテーション用パネル、及び最優秀案の模型。


丹下健三の原図は既に全て海外に流出していて、今回展示されているトレペ原図4点も、その流出先、ハーバード大学建築学大学院フランシス・ローブ図書館アーカイブスから借りたものである。失われて初めてその価値に気づいた、という典型であろうか。

 

2013年5月17日金曜日

 
 

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