風が強い。自宅の窓から外を眺めると、黄砂なのか、普通の砂なのか、花粉なのか、PM2.5なのか、分からないけれど、外出が憚られるような空の色だ。渋々出かける。電車が止まったり遅れたりしている。

ボクはこれまで花粉症ではなかったようなので、マスクをすることは稀だったけれど、先日のPM2.5以来、調子が完全に戻るまでマスクを心掛けている。自分がマスクをしていると、人のマスクも気になる。

あらためて見まわしてみると、多いですね、マスクの人。日本人の花粉症は10人にひとりぐらいの割合らしいが、明らかにそれ以上のマスク装着率だ。このままいろんなものが飛び続けると、いずれマスクをするのが標準のいでたちになるかもしれない。服を着るのと同じように。

そうなると他人の顔を判別したり、表情から感情を読み取ったりする基本的な対人認識／コミュニケーション能力が大きく削がれることになるのだろうか。そのうえ、マスクを外したりすると公然猥褻罪で捕まったりするのだろうか。

そうはなりたくない。