北京に着いたら、PM2.5はAQI(Air Quality Index)=380。この値は北京のアメリカ大使館HPでチェック出来る。外出せず、室内で静かにせよとの警告レベルだ。

昨年も一昨年も、北京に来ると目がシバシバして痛かったけれど、PM2.5などという言葉は聞いたこともなかったし、石炭を燃やす火力発電だからしょうがない、ぐらいの気持ちでいた。PM2.5が周知されるとにわかに健康が気になるものだ。夜にはAQI=500超。

EUのFFP2という強烈な規格のマスクをして北京の街を歩いてみると、ほとんどの人がマスク無しだ。ボクのしているマスクは、アヒルのくちばしみたいな大げさな外観をしているのでいやでも目立ち、まわりの視線が気になる。とはいえマスクを外す気にはならない。マスクをしていてもノドが痛い。

この状況に対応し、中国は火力発電から原子力発電への移行を進めていて、2020年までに60基の新設が計画されている。「安全」が確認出来たので計画を承認したという。