小松亮太

 


デビュー15周年記念ライブ@オーチャードホールVaで出演の松本豊さんにお招きいただいた。アルゼンチンタンゴ、さらにバンドネオンという楽器を初めてちゃんと聴く機会になった2時間半。全身の細胞がなんだか活性化したようだ。


15周年の特別なライブだということで他ジャンルのゲストがお祝いに駆けつけて競演している。鳥山雄司(ギター)あがた森魚(ボーカル)上妻宏光(三味線)。あがた森魚!うちの娘は、あがた森魚の歌を聴いて「あの人、どこか具合悪いの?」てなことを言っている。


それら競演も、違和感を楽しみつつ味わえたが、アルゼンチンタンゴど真ん中のプログラム後半は圧倒的だった。


楽器を見てみると、アコーディオンのような形をしていて、鍵盤の代わりにボタンがついている。蛇腹をのばす時と縮める時とでは、同じボタンでも音程が変わるらしい。ボタンの配列は音程の順に関係なくバラバラに並んでいる。考えただけでとてつもなく演奏が難しそうだ。蛇腹をビロ〜ンと広げている間に大きな音が出る。戻す時にも音は出るのだけど、空気を抜いて音を出さずにサッと戻す事も多い。蛇腹をのばしつつ、戻しつつ、小松さんはどんな呼吸をしているのだろう。音楽に合わせ想像した呼吸法をしながら聴いていたらクラクラしてきた。


25年ぐらい前に偶然入手したCD「Tangos for 2 harpsichords」でピアソラの曲をはじめて聴いてノックアウトされたことを思い出し、帰宅後それを聴こうとしたら行方不明。

 

2013年11月10日日曜日

 
 

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