年表

 


本郷教会は1878年創立ということですので、今年135周年になります。これはいくら長生きの人がいたとしても、ひとりの人間の力で成し遂げられることではありません。神は何人もの人をリレー式に用いて、この栄光を現されました。


135年は人の一生に比べれば長い気がしますが、 信仰の歴史に比べればほんの短い瞬間でもあります。年表上の主な出来事を現在から逆算してみると、おおよそこんな具合です。


プロテスタントが日本に来てから   150年

カトリックが日本に来てから     460年

ルターの宗教改革から        500年

第一次十字軍から          900年

キリスト教公認から        1700年

イエスから            2000年

ダビデ王から           3000年

モーセから            3300年

アブラハムから          4000年


実に息の長いリレーが行われ、バトンが次々に渡されていることに驚きます。その驚きを、日曜学校では年表と言う形にしようとしています。


年表作成の作業は、8月のキャンプから始めました。創世記から現代にまで及ぶ年表をつくろうと言う試みですから、そうすぐには出来ません。少しづつ作り進めて、今年のクリスマスを目標に皆さんにお披露目することが出来れば良いなと思っています。


年表はいろんな形式がありますが、今回の年表の特徴は、次の3つでしょうか。▶一枚の帯状の紙に書き、同時に全体が俯瞰できること▶子供の絵を入れること▶出来事や登場人物の多寡・密度に関わらず、1年=1ミリとして時間間隔を一定にすること。つまり、イエスの誕生から現在まで2000年ですから2000ミリ=2mの長さ、イエスから遡ってアブラハムの時代までは2000年=2m、さらにバベルの塔やノアの方舟、アダムとイブなど伝承に属することを1mぐらいで書くとすれば、全部で5mの長さの年表になります。


この5mの帯は右端が現在です。本郷教会の誕生はその右端から左側に向かって13.5センチのところとなります。信仰の歴史全体のスケール感・遠近感が、この年表を通し何か見えてくるのではないかと期待しています。


過去をさかのぼると、新しく発見されることはたまにあったとしても、一旦記述された歴史の大きな骨組みは変えようと思っても困難です。ですが紙の右端からさらに空白の右側=未来の方向に私たちは日々新たな現代史を記録しています。そして、現在の我々がどんな方向を向き、どんな明日を作り上げるかは、常に未解決の問題としてわたしたちの前にあります。


年表を見ると、いろんなできごと、良いことも、悪いこともあります。それらは、私たちの誇りや励ましになると同時に、おろかな罪と咎の記録でもあります。歴史を作った神の栄光を知り、そして未来を間違えないように、年表づくりが子供たちへの一つのバトンタッチになるのではないかと希っています。


我はわが咎を知る。わが罪は常にわが前にあり。(詩編51)

 

2013年10月8日火曜日

 
 

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