エル・グレコ

 


金曜。エル・グレコ展@東京都美術館 予想していたよりもはるかに空いていた。


色がいい。暗く沈んだ背景に赤/青/黄の3色がバランス良く配される。彼の時代に、使うことの出来た顔料の種類は限られていたのだろう。この3色が作者のサインのように多くの絵にまたがって定着している。


3原色で絵の色彩的均衡をとるのと対照的に、絵の題材になっている人体は所謂マニエリスム全開。引き延ばされ、ねじれ、奇妙な姿に変容し3Dで動いている。


世の中は風邪が流行ったり、インフルエンザが猛威をふるったり、穏やかでない状況だけど、美術館の中で咳をしている人が一人もいなかったのが印象的だった。

 

2013年1月26日土曜日

 
 

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