レ・ミゼラブル

 


御殿場から戻り、夕方ちょうどいい感じで時間が出来たので映画を見ようと思ったら、次の上映開始までまだ1時間ある。時間つぶしに「中ザワヒデキ展」を覗いてみた。


「方法」を楽しむ美術。美術にとって美とは何か、とかいう根源的な問いに我らを引きずり込もうとする罠に満ち満ちている作品をつくるこの人は、生年がボクと同じである。作品の脇に貼られた解説を読むと、漸くその作品の「意味」が分かる。面倒な世代である。


創造的仕事の中には、解説があればより楽しむことも出来る場合もあるが、解説がないと少しも心を動かされない場合は何としよう。


同じ美術館の常設展、萩原英雄のコーナーを見てみると年賀状のシリーズが良い。こんな年賀状が届いたら実に豊かな一年になりそうだ。こちらは単純にコレクションしたくなる。


映画は先日家人が見た「レ・ミゼラブル」。登場人物が全員歌いはじめて「ありゃりゃ」と思ったものの、しばらく見ていると慣れてしまうものだ。偉大な物語は接する度に違う印象を与えてくれるが、今回この映画は「娘と父の愛」との印象。水曜なので女性客が多く、館内は涙なみだの大洪水。大洪水の混乱に乗じて、こちらも堂々と水浸し。

 

2013年1月24日木曜日

 
 

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