モジ もじ 文字

 


モジ もじ 文字@吉祥寺美術館 平野甲賀、字游工房、大原大二郎、文字を設計する書体デザイナーの展覧会である。


Apple OSXの日本語標準フォントは字游工房の設計したヒラギノシリーズである。WINからMACにひとたび移行すると、もうWINには戻れない。その理由の一つはフォントの美しさだろう。一旦美しいものに慣れ、それが標準化してしまうと、わざわざ美しくないものに戻るのは無理だ。


展覧会で字游工房は「嵯峨本フォントプロジェクト」を展示していた。嵯峨本は近世初期に出版された古活字本。プロジェクトはその活字をデジタルフォント化するもので、今回の展示には伊勢物語が用いられている。フォントは人の手によってつくられる。デジタルは、アナログの思考を追尾して初めて技術として実を結ぶ。


ミュージアムショップで入手した「文字をつくる9人の書体デザイナー」(誠文堂新光社)という本に、字游工房・鳥海修氏のインタビューが載っている。帰りに寄った喫茶店で読み、不意打ちの感動に思わず泣いてしまった。

 

2012年8月18日土曜日

 
 

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