躑躅

 


GWまっただ中。皆様楽しく大渋滞に巻き込まれていることとお慶び申し上げます。


こちらは心静かに空いている電車で事務所に向かい、雨音を伴奏にトレペと模型、そしてモニターに向かう黄金の日々。


窓から見える水たまりの向こうではツツジが咲き誇っている。ここ百人町は、家康入府以来、服部半蔵率いる鉄砲百人組の居住地だった。ハインリヒ・シュッツの時代である。シュッツは30年戦争に巻き込まれて職探しが大変だったようだが、江戸の天下太平は鉄砲同心の本職を奪い、彼らも内職をしないと稼げない時代だったようだ。その内職として百人組が取り組んだのがツツジの栽培だったという。


庭に見えるのは400年前の、そのツツジの末裔なのだろうか。そうに違いない。

 

2012年5月3日木曜日

 
 

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