東洋陶磁の美

 


大阪市立東洋陶磁美術館コレクション@サントリー美術館


陶磁器の国宝は元々14件と少ないというが、そのうち8件は中国製だそうだ。中国製のうち2件は大阪市が持っている。


「製作が極めて優れ、かつ、文化史的意義の特に深いもの」(国宝選定基準・昭和二十六年文化財保護委員会告示第二号)である。


飛青磁花生 龍泉窯 元時代  13-14世紀

油滴天目茶碗 建窯 南宋時代  12-13世紀


どちらも、ほれぼれとする均整のとれた景色。全ての作業工程に隙がない上に、火炎の偶発的な要素をもプラス方向に取り込んでいる。ワインに例えると、完璧なバランスのロマネコンティか。


ああ、だけど陶磁器と向かい合うには展示空間がなんとも間延びしていて、ロマネコンティを大型量販店のカウンターで立ち飲み試飲している感じ。いや、展示品を手にとれないので、大型量販店のカウンターでロマネコンティを飲んだ人の感想だけを聞く感じかな。


2点の国宝よりも欲しい、と思ったのは


加彩婦女俑 唐時代  8世紀

青磁長頸瓶 銘「鎹」 龍泉窯   南宋時代 12-13世紀

青磁陽刻牡丹蓮花文鶴首瓶    高麗時代 12世紀前半


橋下市長、これください。

 

2012年2月22日水曜日

 
 

▶

▶

◀