成都ソロ活動3

 


2時過ぎだ。気付いたらかなりの空腹ではあるが、本格四川料理は出来るだけ避けて、優しい餃子を食べたい。餃子の優しさに包まれたい。餃子部部長ともあろうものが、今回は中国に来て、まだ餃子を食べていないのだ。雀荘兼カフェみたいなところに入って「チャオズ!ピージュー!」(餃子、ビール)を連呼するも全く通じない。店の人と顔を見合わせて笑ってしまった。店員が普段使ったことも無いようなメニューを持ってきてくれて、見慣れた漢字を指差しなんとか水餃子に辿り着き、冷蔵庫から自分で取り出して冷たいビールも準備完了。待つこと暫し、黒酢が出てくるものだとばかり思い込んでいたら、深めの器にナミナミと入った「本格四川麻辣地獄だれ」が登場したのである。隣の円卓を囲むチベット人と思しきグループが、にやにやしながらこっちを見ている。日本男児たるもの、ここで弱みを見せてはならじと慌てず騒がずゆっくりと餃子を地獄だれに投入、そのまま一口でガブッ、、、ゴホッ、、、以下省略。


行きの地下鉄で1回、帰りの地下鉄では、2度も席を譲られる。中国では白髪の人は皆無(皆染めてる)なので、よっぽど高齢に見えるのか、それでなくても草臥れた翁さんに見えたのか。う~む。


白頭掻けば更に短く

渾て簪に勝えざらんと欲す

(杜甫・春望)

 

2012年12月8日土曜日

 
 

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