成都ソロ活動2
成都ソロ活動2
地下鉄の駅を降りて30分程歩き、映画村のように明・清時代の街並を再現した「錦里」へ。かわいいスケールの街並を散策、そこを抜けて「武侯祠」に着くと、なんたることか工事中である。仮囲いの隙間から本堂を覗いてみると、鉄骨から天井付けのエアコンをぶら下げる作業。だまされそうに上手な鉄骨造だったのね。
諸葛孔明には会えなかったが、杜甫には会えるだろう。気を取り直しさらに30分程歩くと、大きな公園の中に杜甫草堂があった。建物は全て復元されたものに違いないが、景観は詩人が見たものと同じなのだろうか?公園整備のための大規模な土木工事が行われていて、騒音・振動・砂煙である。
公園を巡ったあとは四川博物院へ。入場無料。パスポートの提示を求められる。北京や台北にほとんどのお宝が行ってしまっている筈なのに、ココにもわんさかありました。いつものように陶器、青銅器を中心に見る。後漢時代の素焼き人形のコレクションが充実していて素晴らしい。2時間ほど館内をうろつく。
博物院を出ると、地下鉄の駅までの間は、工芸品やアンティークを扱う店ばかりが川沿いに並ぶエリアになっていた。店主や客の顔つきは、四川一般の人たちと明らかに違う。服装でチベット人だというのが分かり易い人もいれば、朝青龍似の彼女はモンゴル方面からか。そこかしこで麻雀卓を囲んでいる。浅黒い精悍な顔は無言の圧力を放出していて、カメラを向けるのが憚られる。本当はこういうシーンが一番面白いのだけど、やはり報道カメラマンには向いていないようである。
2012年12月7日金曜日