東京駅

 


東京駅の近くで打合せがあったので、ちょうど今日、保存復元再出発なった丸の内駅舎を見に行った。


八重洲側から地下通路を通り、丸の内北口に出たら凄い人波だ。皆ドームを内側から見上げて口を開けたまま携帯で撮影している。皇居側に出て外観全貌を見てみた。これまで知っていた貧相な東京駅とはまるで違うムチムチのヴォリューム感。東京駅、おまえは3階建てだったのか。


駅舎の建物は終着駅のタイプと、通過駅のタイプで大きく違う。ヨーロッパの終着駅が持つ独特の雰囲気は、ぷつんと途絶えた線路の端部が一カ所に集っているところを、一枚の大屋根で覆う形式に負うところが多い。物語の始まりでもあり終わりでもある。大げさに云うとキリスト教的時間概念に合致する建築形式である。対して東京駅を含む東京のほとんどの駅は今や通過駅だ。始まりも無く終わりも無い。ゆく河の流れは絶えずして、だ。東京駅は線路の脇に建てられた駅舎であり、列車は一瞬停車してただそこを通過して行くだけである。


それはともかくも今後の計画に期待したいのは、駅前広場の整備とホームからの見え方。今のところ、どちらもかつての痩せた東京駅時代と印象が変わっていない。


(写真は設計者・辰野金吾 1854-1919)

 

2012年10月1日月曜日

 
 

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