重慶の女

 


嘉陵江が揚子江と合流するポイントが重慶旧市街。南北を大河に挟まれて、陸地の一部ではあるものの対岸から眺めるとマンハッタン、あるいは香港のような島に見える。合流ポイントに向かって半島状に突き出したエリアは中央が丘状に盛り上がっていて、その上に高層ビルが密集林立している。市の人口はなんと3200万人。


日照時間が少なく一年中高湿度のおかげで重慶女性は色白つやつや、中国でも屈指の美人名産地と言われている。


旧市街は坂の街である。勾配は、女性が歩いて上り下りするにはかなりきついところもあり、少しの買い物をするにも人を雇って荷物の運搬をさせ、一日中家の中にいる女性も珍しくないという。人件費が安いこともあるのだろう。家の中にいるといっても、女性が自分で家事をするとは限らない。掃除、洗濯、何から何まで小額報酬で便利屋さんにやってもらう人が多いようだ。


中国には男性、女性、そして「重慶の女」という3つの性がある。男は、家の中でじわじわと白く肥大化し人に命令することだけが得意な西太后をなんとかしようと思う。だが、その試みはことごとく吹き飛ばされる。彼女はDNAレベルで「重慶の女」なのだ。

 

2012年1月23日月曜日

 
 

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