村上春樹/高木仁三郎
村上春樹/高木仁三郎
核への根強い拒否反応を持ち続けているヒロシマ出身我が一族のはしくれとしては、「三度(みたび)許すまじ原爆を」の誓いを裏切ることになってしまった自分自身に対する悔恨が重くのしかかっている。
村上春樹のカタルーニャ国際賞受賞記念スピーチ全文をじっくり読んだ。
彼の熱心な読者ではないが、このスピーチには揺さぶられる。「建築」はこれまで、巨大権力や大企業と添い寝してきた一面を持つ。今後新しい物語を芽生えさせ構築することができるのか。「集合的責任の取り方」にどう関わっていくべきなのか。
大事故が起きるはるか前から、警鐘は鳴らされていた。もはや鈍感ではいられない。
2011年6月16日木曜日