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世田谷の住宅地、RC2階建て住宅が竣工を迎えた。


建物の平面形状は、矩形の敷地に対して凸が東に向く配置をしており、北側道路に面した北東部および南東側に庭を設け、緑に囲まれる。北側道路から見た立面は上に行くに従ってセットバックする凸型をしており、木々のための空の広がりを確保している。南東側の庭はこの家の生活の中心である1階の居室に面していると同時に、2階の各室からも緑の眺めを確保出来るよう、樹種が吟味された。


都心、住宅密集地の環境は必ずしも緑豊かというわけにはいかないが、敷地内では可能な限りの植栽を計画することにより、このエリアの緑化発信源になることを願う。


内部空間は「生活」の背景として、出来るだけ主張を抑制した色/材料/形状でまとめている。「生活」とは調度品そのものだと言っても良い。家具やフロアスタンドなど様々な道具類が設計と並行して選択されたのは、ガランドウとしての内部空間を避け、モノとヒトとの濃密な関係を生む場をつくるためだ。


建物正面に吉田和央作のアイアンワークによる門扉が構える。出掛ける度に、帰宅する度に、ここが我が家だと云う想いが深く積もっていくだろう。

 

2011年4月18日月曜日

 
 

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