竣工

 


アガパンサス/アシビ/ガマズミ/カラタネオガタマ/キンシバイ/コデマリ/サイフリボク/シラカシ/ツバキ/トサミズキ/ヤマボウシ/ヤマモミジ/ヤマモモ/ユキノシタ/ユズ/・・・この度竣工を迎えた世田谷の住宅に植えられた樹々。


すまいは植物によって彩られる。のみならず植物無しにすまいは成立しない。


建築が地面と切り離され、工業製品的側面のみが重視されてきた現代日本である。工場で石油由来の材料を練り固めてつくったプレファブの住宅は精度が良い。良いのは精度だけだ。喜びは買ったその瞬間にピークを迎え、時間とともに減衰していく。デジタル家電と同じだ。植物が、時間とともにその時に応じた新しい悦びを与えてくれることと際立って対照的である。


もともと、という場合はエジプト/メソポタミア/中国/インドだが、建築はその土地で入手できる材料を、土地の職人が直接手を加えて作った建材で出来ていた。建築は場所=土地と切り離して考えられない筈ではなかったか。


ゲニウス・ロキは人間ごときが手法として使うものではない。地震がくれば慌てふためき、津波がくれば洗い流される。人間も自然の一部だと頭を垂れて思うしか無い。

 

2011年4月14日木曜日

 
 

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