ドーハ5
ドーハ5
シェイク・サウドも驚いただろうが、家具の置き場所の話がいつのまにか自宅をつくる話になってしまっていた。さすがは磯崎さんである。
インドのマハラジャは1930年代に世界的デザイナーを集めてパレスをつくったが、それと同じコンセプトをミレニアムの今なぞるとどうなるか。世界中からデザイナー/アーティストを集め、部屋毎に異なる内装デザインをしてもらおう。敷地に点在する彫刻的パビリオンも国際的建築家たちに発注しよう。全体を統合する建築家はアラタ・イソザキだ。
計画が進むに連れて内容はもちろんのこと敷地のサイズまで膨らんでいき「17万㎡の敷地に2万㎡の住宅」に行き着く。
コレクトされた建築家/アーティスト/デザイナーの面々は次のごとし。(一応順不同)
フィリップ・ジョンソン ジャン・ヌーヴェル キャサリン・フィンドレイ マーサ・シュワルツ デイヴィッド・ホックニー アニシュ・カプーア アンゼルム・キーファー アントニ・タピエス チリーダ ソル・ルウィット リチャード・セラ クリスト&ジャンヌ=クロード サイ・トンブリ ジェフ・クーンズ ブリジット・ライリー リチャード・ロング エルスワース・ケリー サンチアゴ・カラトラヴァ アキッレ・カスティリオーニ アントニオ・チッテリオ エットーレ・ソットサス ゲーリー・チャン ジョン・ポーソン マーク・ニューソン ロン・アラッド トム・ディクソン ヴィコ・マジストレッティ ・・・・・
プロジェクト進行中に何人もの方が鬼籍に入られた。
この顔ぶれを2011年の現在振り返って見ると、鋭く時代が変わろうとしている画期であることが感じられる。ある時代の終焉/胎動と言ってしまっても間違いではない。20世紀末は一つの時代として記録されるべきだ。歴史家がしっかり発言すべき時期が来ているのだろう。特にプロジェクト進行中に亡くなった方のことを偲ぶと、強くそう思う。関連の方々は皆「正史」に名前を残す人ばかりだからそう思うわけではない。自分に関わったことが歴史の中でどう相対化されるのかを死ぬまでに確認しておきたいという気持ちは、誰にでもあるだろう。
日記に書き散らす感じで不用意に大きなこと言うと多方面からお叱りの言葉が矢のように飛んでくるので今日はここまで。
2011年2月4日金曜日