猫

 


総武線。婆さん1号が何か動物の入った鞄を大事そうに抱えて乗込んできて、ボクの隣に座った。婆さん1号が鞄のふたをあけると銀色の毛並みの良い猫が静かに鞄の中に納まっている。それを見つけた婆さん2号が話しかけ、一駅分の猫談義が始まる。


聞こえてきたこと。


▷婆さん1号はオス/メスという言葉は使わない。男の子/女の子である。▷この猫は、男の子で13歳でる。▷13歳というのは爺さん猫である。▷婆さん1号はこの猫を鍼灸院に連れて行く途中である。▷鍼灸院は自宅から遠く4回も電車を乗り換えなくてはならない。▷この猫は鍼を気持ち良さそうに受けている。▷婆さん2号もかつて猫を飼っていた。死んじゃったけど。


婆さん2号は一駅で下車。


なんとペット用の鍼灸院があるらしい。猫背が気になるのか。背筋を伸ばして2足歩行している猫が電車に乗ってくる日も近い。でも、猫にお灸は無理な気がする。


(写真は大英博物館の猫のミイラ)

 

2011年10月25日火曜日

 
 

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