カール・ライスター

 


「シロノスSQ+馬」でモーツアルトのクラリネット5重奏をやっている。この前の土曜日、恐れ多くもあのカール・ライスター(様)のレッスンを受けることができた。60分1本勝負。ワセオケ時代の縁を活かして、馬がライスターの個人レッスンを受けていたので、それが今回のレッスンにつながった。ありがとう。


ゲルマンのイカツイお顔もよく見ると目がくりくりしていて愛嬌がある。だけど、レッスン内容はさすがに鋭い。あぁ音程!あぁ音量!あぁテンポ!楽器を始めた瞬間からずっと続いている永遠の課題3点セットが浮彫りになるのだなあ。楽譜をいかにいい加減に読んでいたかも露呈する。音楽を作っていく過程で演奏者自身が気づかないことを、第三者、しかもすぐれた演奏家から指摘してもらう機会の価値は計り知れない。今後の練習にも毎回ライスター来てくれないかな?


演奏の場合、練習の過程で音を実際に発し、それを聴きながら修正して行くことができる。周りの方々の講評をもらうことも出来る。それと対比すると建築設計は孤独な旅だ。普段一人旅に慣れた身にも、共に音楽するかけがえのない友人が周りにいることはしみじみと有難い。


「この曲はクラリネット協奏曲じゃなくてクラリネット5重奏」つい伴奏に廻ってしまおうとする弦楽器へ激励の言葉でレッスン終了。ぴったり60分。

 

2010年9月6日月曜日

 
 

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