エジプト7

 


ルクソールで印象的だったことをいくつか。


○ルクソールのナイル西岸にクルナ村(写真)がある。この村は18王朝以降の貴族の墓の上に造られた。村の産業は墓泥棒。時々ルクソールやカイロの骨董品屋でホンモノの埋葬品が出て来て大騒ぎになるようだが、その時にはクルナ村の村長が任意同行を求められ、取り調べを適当に受けた後すぐに釈放されるという。最近になって遺跡の価値に気づいたエジプトの国は遺跡をリユース可能な観光資源にしているが、クルナ村は埋葬品盗掘をダイレクトに生活の糧にしている。一旦マーケットに出ると再利用不能だ。


○クリスマスをルクソールで迎えることになった。イスラム教国でもクリスマスツリーは飾るんだな。でもなんだかツリーの様子が独特だ。よく見ると、綿で雪を作っているのはいいが、キリタンポのように棒状に整えられた綿は、ツリーの枝先から他のオーナメントと一緒にぶら下がっている。一度ホンモノの雪を見させてあげたい。


○ナイル東河畔で渡し船を待っていた黄昏時UFOを見た。未確認なのでホンモノのUnidentified Flying Objectだ。一緒に何人も目撃していたから何かが飛んでいたことだけは確かなのだが、何だったのだろう。点滅する球形のようなものが10数機V字編隊を組み、お互いの位置関係を変えないまま、全体で瞬時に飛行方向を変え、コウモリのようなジグザク飛行をしている。口を開けたまま数秒眺めていると、音も無く消え去った。「なんじゃありゃ、、、」その場にいたサクジ・ヨシムラは「エジプトではよくあることだから、あまり気にしないで」なんて言っている。そういうものなのか。ボクがUFOを見たのは、後にも先にもこの一度だけ。


つづく。

 

2010年9月2日木曜日

 
 

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