ローム層

 


富士山が噴火して火山灰が関東平野に降り積もり、関東ローム層が形成された。火山灰に含まれる鉄分が錆びて赤茶色をしている粘性の高い土で、厚みが充分であれば、住宅規模の建築の支持地盤として相応しい地耐力を持っている。


現在進行中の現場は、掘ってみたらローム層のレベルが場所によって随分違う地盤だった。表層改良が必要になる。


やってみなければ分からないことを出来るだけ排除しながら計画を進めなければいけないのは当然のことだが、地面の下のことはなかなか分かりにくい。その上、分かったとしても、敷地が決まっている限り、やらなければいけないことは同じだ。


地盤のことをはじめ、数万年スパンの自然の力に影響を受けながら、瞬時の判断を積み重ねて行くのが建築現場の困難でもあり醍醐味でもある。

 

2010年9月28日火曜日

 
 

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