源造地獄
源造地獄
松崎まで往復8時間程の車の旅に、何を間違えたか、武久源造(様)のCDを7枚積んでしまった。「源造地獄」。濁点だらけで何だか強そうだ。
こうしてまとめて聴いてみると、演奏者の輪郭が鮮明に立ち上がってくる。扱う曲や楽器は様々なのだが、聴こえて来るのはゲンゾー(様)の声だ。
音による表現は、今やお手軽に携帯・再生できるようになった。表現者本人を身近に知っている場合に再生で聴こえてくる音は、音そのものを超え、本人が耳元で(かなりでかい声で)語りかけてくる実感を持って迫ってくる。音はきっかけに過ぎない。
それに比べると、ほとんどのCD/音源の場合がそうなのだが、演奏者本人を直接知らず、生演奏を体験したことも無い状態で鳴っている音は、現実味に欠ける抽象的な響きだと言えるかもしれない。ホントは運転中のBGMなどには、こっちの方が当たり障りが無く人畜無害で良かったのかもしれないな。
計ったように、旅が終わる直前にCDによる演奏も終了。濃い伴奏/伴走にヘトヘト。「源造地獄」次回の24時間テレビの企画にしてもいいかも。
2010年8月28日土曜日